仕事やめていいよ。やめなさい。
実家に帰った時、不意に母に「仕事やめていいよ。やめなさい。」と諭された。
その時の僕の心境は「いや、まだ辞めるって言ってないし、「そもそも愚痴もまだ言ってないよ。」という感じだった。
母が急にそんなことを言うから、少し時間をとって冷静になると確信をつかれたので泣きそうになった。
何も言っていない。
何も言わなくても母はすべて見抜いていたのだ。
急性期病院に職場を変えて1年が経過しようとしていた時だった
「経験を積んで勉強しよう。」そう思い、看護師5年目で急性期病院に職場を変えて1年が経過しようとしていた時だった。
自信はなかったけれど、一人前になるまでやりきる覚悟はあった。
深夜に寝て早朝に起きる生活。
次第に職場で何をしていたのか、思い出せなくなった。
仕事が手につかなくなり、頭が真っ白になったのがその頃。
通勤のバスの中で涙がポロポロと流れた。
通勤のバスの中で涙がポロポロと流れた。
11ヶ月で僕は急性期病院を辞めた。
職場は変わったけれど、私は今も看護師だ。
職場は変わったけれど、私は今も看護師だ。
だけど、あの頃とは少し違う。
帰る家があって迎えてくれる家族がいる。
自分の限界って自分ではなかなか気づけない
今でも辛かった時期を思い出す。
車で通る時、ふと我に帰った時。
当時通勤していた病院の近くを通る時。不意に、吐き気をもよおす。
頑張ることを諦めていないけれど、無理をする必要はないと思う。
自分の限界って自分ではなかなか気づけない。
これでいいと思えるようになった
生きることってものすごく大変だけど、小さな国の小さな病院にある小さな職場の小さな小さな人間関係にしがみつく必要なんてない。
今でも波がひき、また押し寄せるように気持ちは揺らぐ。
けれど、今はこれでいいと思える。
大丈夫です。あなただけじゃない
ある研究では約8割の看護師が「辞めたいと思ったことがある」と回答したらしい。
あなたが苦手なあの人だって、仕事を辞めたいと思ったことがあるかも。
そう思うようにしている。まあ、そんなわけもないけれど…
難しい場合は逃げることも大切にしています。
これを読んでいるあなたはきっと難しい局面にいるはず。
大丈夫です。あなただけじゃない。
人生は苦しいです。つらいことも多い。
けれど、目線が違えば見方は違ってくる。
母の言葉のように心に刺さる一言は言えないけれど、
少しでも救われればぼくの経験も少しは救われると思います。